税理士試験の学習計画を立てるうえで重要な3つのポイント

税理士試験に限らずどの資格試験に関しても言えることですが、試験に合格するには学習計画を立てるということが非常に重要です。

資格試験には試験日という期限があり、やみくもに長時間勉強し問題を繰り返し解いても、試験日までに出題範囲を終えることができなかったら合格できる可能性は低くなります。

効率的に万遍なく試験範囲を勉強し合格するためには、合格水準に達するための計画を立てなければなりません。

特に税理士試験のような複数年かけてチャレンジする難関資格の場合は、合格するための長期計画を立てることが重要なポイントとなってきます。

ここでは税理士試験の学習計画を立てるうえで重要になる3つのポイントをご紹介していきますので、順番に見ていきましょう。

【ポイント1】
モチベーションがなくても勉強できるように習慣づけをする

人は何か新しいことを学ぼうとする際、計画を立てている時が一番気分が高揚しているので、計画を立てている瞬間のモチベーションを維持し続ければ大抵の目標は達成することができると言われています。

しかし、仕事をしながら長期にわたって勉強を続けていると、仕事が忙しかったり家事に時間を取られたりと、時間が取れなくてモチベーションが落ちることもあると思います。

「時間をいかに確保するか」「モチベーションをどうやって保つか」といった問題が立ちはだかってくるでしょう。

ちなみに私は子供の頃、夏休みの学習計画をせっせと立てて1日も実行しなかったという苦い思い出があり、両親に「お前の趣味は計画表を作ることか!」と怒られた記憶があります(笑)

それはさておき、税理士試験は長期戦で、しかも年に1回しか実施されない試験です。合格圏に入る力を身につけるには、かなりの勉強時間が必要になります。

そのため、試験を突破するために求められる力は「継続性」なのです。

税理士試験では短い距離を全速力で駆け抜けるウサイン・ボルトのような短距離選手ではなく、長い距離を同じペースで持続できるQちゃん(ちょっと古いですがw)のような長距離選手の資質が求められます。

モチベーションがなくても勉強できるくらい、勉強という行為を日常の生活の中に習慣化することこそが、継続性が求められる税理士試験では重要なポイントです。

人間は習慣化の生き物だと言われており、習慣化に成功すると自分のモチベーションを意識せずとも、自然と決まった時間に机に向かうような体質になっていくのです。

で、勉強を習慣化するためには、まずは日々の生活を規則正しく送ることが重要になってきます。

例えば、以下のような時間を大体何時に行うのかを決めておきます。

  • 起床時間
  • 就寝時間
  • 朝、昼、夕食の時間
  • 出勤時間
  • 退勤時間(帰宅時間)

これらの時間をある程度ざっくり決めておくことで規則正しい生活に近づけますし、それによって一日に使える勉強時間も大体把握することができます。

最初から1日全ての行動を習慣化することが難しいと感じるのであれば、まずは夜は早く寝て朝は早く起きる。朝起きたらすぐに勉強するという行動を習慣化することから始めることをお勧めします。

なぜかと言うと、簿記論、法人税法、固定資産税の試験開始は朝の9時となかなか早いので、朝一からでも頭がしっかりと回るようにしておかなければならないためです。

本試験の時間帯に最高のコンディションが出せる生活リズムを定着させておかなければ、せっかくの努力も水の泡になってしまうので気をつけておきましょう。

【ポイント2】
明確な目標があってこそ良い計画が立てられる

最近の税理士試験では1年で5科目に合格する人はほぼゼロであり、最低2年、多くは3年から5年、長い方だと10年以上かけて合格しています。

このことからも、最低でも2年~3年というスパンで受験計画を考えないといけません。

私のお勧めする学習計画の立て方は、まずゴール(多くの場合は科目合格)を設定し、次に通過ポイントとすべき目標(例えば月に一回のテストで9割以上得点するなど)を決めていきます。そして、税理士試験は9月~翌8月という1年サイクルで動いているので、目標を達成するためにどのように1年を過ごすべきかを意識し、ひとつひとつ細分化しながら学習計画を組み立てていくというものです。

【例】学習計画の立て方
  • ゴール設定 → 3年後に5科目合格
  • 通過ポイント → 1年目に簿財合格、2年目に法人税法合格、3年目に相続税法、消費税法合格
  • 一つ一つを細分化 → 各科目合格に向けたスケジュール作成

ゴール・目標を意識せずに1日何題理論を読むとか、今日は計算を何題解くなど、「何をするか」だけを決めるやり方もありますが、一番大事なのは「合格というゴールにたどり着くこと」ですし、そこを常に意識しておかないと無駄な努力をしてしまう可能性も高まってしまいます。

何年でどの科目を合格するのかゴールに据えることにより、1年目の計画も自ずと決まってきます。

最終的なゴールとそれに到達するために通らなければならないポイントを強く自分自身に認識させることが学習計画を立てる上で非常に重要であり、その計画を遂行することでしっかりゴールにたどり着けるかを常に考えながら学習を進めていくことが大切だと考えています。

【ポイント3】
反復練習を怠らない

税理士試験は表向きは60点取れば合格と言われています。

しかし、実際は年度により多少のバラツキはありますが、各科目の合格率は10%から15%強の相対評価の試験(点数の高い人から合格していく仕組み)です。

つまり、合格するためには受験生の中で上位10%~15%に入る必要があります。

上位15%に入るためには、他の受験生が解けないような問題まで解けるようになっておく必要があると感じるかもしれませんが、むしろ難しい問題は解ける必要がないどころか、本試験では解いてはいけないと言われています。

税理士試験は問題数が多い試験の一つで、制限時間ですべて完答することができないことも往々にして考えられます。

時間をかけて高難易度の問題に正解しても、時間さえあれば余裕で回答できるような基本問題を時間不足で数問解くことができないと、相対評価の試験では不利になります。

他の受験者との競争に勝つためには、誰もが回答できないような難易度が高い問題に時間を取るよりも、基本問題をとりこぼすことがないよう、確実に解く練習を徹底的に繰り返すことも重要ポイントのひとつです。

テキストや問題集で多くの問題を練習することで、解答スピードを上げると同時に得点すべき問題を選ぶ「眼」を養うことがもできますし、本試験では、設問を見ただけで回答できる問題であるかどうか自信を持って判断することも可能にになります。

その自信の源になるのは「反復練習」「演習量」です。

特に5月以降の試験直前の3ヶ月間は直前期と呼ばれ、インプット中心の学習からアウトプット中心の学習に切り替えるのが一般的です。

本試験と同じような形式の問題を解きまくる期間に入るわけですが、ここで重要なことは難易度が低い問題に全問正解できているかということです。

間違った場合はなぜその問題を間違ったのかを検証し、次回また同じ間違いを繰り返さないようにします。

ケアレスミス、論点の理解不足、出題方法に惑わされたなど原因は色々あるでしょう。

正解できる問題は確実に解くことができるよう、間違った箇所は徹底的に反復練習することをお勧めします。

どれだけ勉強しても本試験では未学習の論点が出ることも当然あると思いますので、合否を最後に分けるのは解ける問題をいかに確実に正解するかという点になります。

「難しい問題を避けて簡単な問題を確実に正解する」という「合格するための解き方」を練習し続けることが非常に重要というわけですね。

まとめ

学習計画を立てるということは目的地までの道のりを決めるということであり、目標達成に一番必要なものだと私は考えております。

税理士試験に合格するためには、「正しい方法で努力をすること」が何よりも大切です。

これは何も税理士試験に限ったことではありませんし、他の分野に関しても同じことが言えます。

「正しい方法で努力をすること」で最大の成果が得られます。

また、反対に間違った方法で努力をしていると、成果が上がりづらいものとなってしまいます。

そうならないためにも、上記で挙げた3つのポイントをしっかり押さえて計画を組んでみて下さい。

この記事が皆さんの学習計画を立てる上で参考になり、税理士試験合格への力になれば幸いです!

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